[連載 vol.3] 目指せ!登山テント泊 – 3回に分けたリハビリ登山の様子をご紹介!編

こんにちわ!ミケ犬です。

今回は連載シリーズの3回目、「目指せ!登山テント泊 – 3回に分けたリハビリ登山の様子をご紹介!編」をお送りします。

やはり数年ぶりの登山となると、今の自分の体力やスキルを見極める必要があると考えたので、10月に計画したテント泊の前に3回の日帰り登山をプランしました。それぞれ違った目的、ステップで練習してきたので、是非参考にしてみてください!

今回のリハビリ登山のために買い替えたギア・装備、そしてなぜ今年になって登山を再開したのか?は、よろしければ以前の記事をご覧ください。

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リハビリ登山1回目 – 春日井三山

記念すべきリハビリ登山の1回目は、2023年4月頃、だいぶ暖かくなった頃合いを見計らって、地元からアクセスしやすい位置にある愛知県は “春日井三山” に向かいました。

春日井三山は、道樹山(どうず・429m)、大谷山(おおたに・425m)、弥勒山(みろく・437m)の3つの山を周回できる、軽い縦走気分を味わえる人気の山です!天気が良ければ弥勒山の山頂から広大な景色を楽しむことができるので、普段のハイキングにもちょうど良さそうですね。コースタイムはだいたい3時間ちょっとです。

最初のリハビリにここを選んだ理由は、まずは靴慣らしをしたかったことと、山道の感覚を取り戻したかったから。過去に靴擦れで辛い思いをしたこともあったので、これは大事なプロセスでした。

 
ミケ犬
靴擦れって歩けなくなるほどツラいのよね・・・。あと靴紐の結ぶ強さも上りと下りで違うので、それらを確かめるという意味でも練習は必要不可欠だね!

もう一つの目的は、Apple Watch Ultraの使い心地、そしてYAMAPアプリを使ったコース案内のテストも兼ねていました。

結論、Apple Watch UltraでのYAMAPアプリは非常に快適!ディスプレイも大きいのでマップの確認もしやすいですし、コンパスが通常のWatchよりも精度が高いので「今自分がどちらを向いているのか?」も非常に高い精度で教えてくれます。また、バッテリーも3時間程度の歩行であれば15%程度しか減らなかったので、テント泊でも十分に使えそうだと感じました。

 
ミケ犬
低い山ほど道に迷いやすいから、コンパスの精度が高いのは本当に嬉しいポイント!また別でApple Watch Ultraのレビューは書こう〜っと。

こちらは弥勒山から見た景色です!少し空気が濁っていたことで遠くまで見えないのが残念でしたが、お昼ご飯を食べながらこの景色を楽しめたのは最高でした。

まず最初のリハビリとしては、今回の春日三山は大成功!山道の歩き方も感覚を取り戻すことができましたし、ザックのフィット感も良く、肩や腰が痛くなることもなかったので今回のギア選びについても成功していると言えそうです。

良い感じで最初のステップを踏むことができたので、自信を持って次のステップに進もうと思うことができました!

リハビリ登山2回目 – 蓼科山

2023年7月、天気の関係で少し間が空いてしまいましたが、リハビリ登山2回目を実行。今回は長野県 “蓼科山” に向かいました!

蓼科山は、八ヶ岳連峰の最北端に位置する山で標高は2,531m。諏訪富士とも呼ばれる「コニーデ型」と呼ばれる山容をしており、離れた場所から見ても非常に分かりやすい美しい山です。

そのアプローチのしやすさもあり、登山初心者の方にも人気の山で、数年前にボクが本格的な登山を始める際に先輩に連れてきてもらった思い入れもあったので、今回のリハビリ登山の行き先としました。今回は女神茶屋からスタートし、ピストンで帰ってくるコースで約4時間半の歩行時間。また、荷物の重さに関しては以前の記事でご紹介したギア・装備をベースに、水や食料を入れて約10kgになるように調整しました。

そう、今回の目的は約4-5時間の歩行時間を、約10kgの荷物を背負っていけるかどうか?の練習。テント泊の際も、想定しているのは片道4-5時間、荷物は約15kg程度なので、このくらいはまず余裕で歩けないとダメ!という判断ですね。さて、どうなることやら。

 
ミケ犬
ザックは日帰り用の40Lのまま、使う予定のないHelinoxのグラウンドチェアなどを色々詰めて10kgになるよう調整したよ!荷物を重くするのはこんなに簡単なのになぁ・・・

この蓼科山、久しぶりに登ったので全く覚えていなかったのですが・・・途中からがかなりの急登。角度としては大したことないのかもしれませんが、写真のようにガレ場が多い上に段差が大きいので、足を大きく持ち上げないと登ることができません。

これはかなりしんどかった・・・けど、良い練習になったと自分に言い聞かせています!案の定、次の日から筋肉痛でしたけどね(笑)

 
ミケ犬
年齢もあるけど、以前はもっと軽々と登れた記憶があるので、荷物の重さでこんなに足への負担が変わるものかと実感できて良かった!テント泊でいかに軽量化できるかが問題だな・・・

今回の蓼科山の山頂では、初めてクッカーとバーナーを使ってみました!といっても、水を沸かしてカップヌードルを食べただけなんですが(笑)

やはりガスバーナーはお湯が沸くのも早いですし、強風の中でも安定した火力を維持してくれたので非常に心強いギアの一つですね。ガス缶などを含めると結構な重量になるので、そこだけがネック。(←軽量化のため、テント泊の時にはアルコールバーナーへ切り替え)

 
ミケ犬
外で食べるカップヌードルって、なんでこんなに美味しいんだろう・・・気づいたら、今年行った山すべてでカップヌードル食べてたよ(笑)

ということで、リハビリ登山2回目の蓼科山も無事踏破!あいにく雲がかかってしまっていて、蓼科山から八ヶ岳連峰を眺めることはできませんでしたが、360度パノラマビューを味わうことはできたのでOKとしましょう。

今回の反省点としては「スタート時間」が遅れてしまったことにより、下山できたのが16時近くになってしまったこと。これは行きの段階で高速道路の工事、通行止めの渋滞に巻き込まれてしまったことが原因。登山口までの移動についても、事前にもっと下調べをして、余裕を持った行動ができるようにしないといけませんね。

荷物の重さについては、最後まで肩や腰、足が痛くなることはなかったので、約10kgでの4-5時間歩行については今の体力で大丈夫という判断ができました!

リハビリ登山3回目 – 硫黄岳

リハビリ登山、ラストである3回目は八ヶ岳連邦の一つ “硫黄岳” にやってきました!

硫黄岳は南八ヶ岳の一部であり、標高2,760m。コースもしっかり整備されている上に、途中にいくつか山小屋があるので安心して登山を楽しむことができるのが特徴です!前回の蓼科山と同じく、登山を始めて間もない頃にピストンで来たこともありますし、さらには赤岳・横岳方面からの縦走で硫黄岳を通ったこともあるので、個人的にはかなり馴染み深い山です。

いよいよ次はテント泊本番ということもあり、ここではザックをテント泊用の60Lのものに切り替え、実際にテントやポール、マットや寝袋なども詰め込み、約15kgの重さを担いで歩行時間である約5時間を乗り切れるかどうかにチャレンジしました!

コースとしては桜平からスタートし、夏沢峠を通って山頂へ。その後は赤岩ノ頭方面から同じ桜平に戻ってくるという王道ルートを選択しています。

 
ミケ犬
60L以上のザックを使うのは初めてだったから、パッキングも色々悩んだなぁ・・・この辺は、テント泊を重ねる度にもっとスキルが上がっていくはず!と信じるよ。うん。

今回選んだ桜平ピストンのコースは比較的緩やかで歩きやすい。何より、八ヶ岳エリアらしい森や川、そして苔の姿を楽しみながら歩けるので、登山の楽しさを知りた方や、初心者の方には本当にオススメ!

 
ミケ犬
ちょっと気をつけたいポイントは、桜平の駐車場までの道のりが狭く、地面がボコボコの山道をいくから、車高が低い車や幅の広いクルマだとかなり苦労することかな・・・運転スキルに自信がない人はちょっと心配かも。

こちらが硫黄岳の目玉である、大迫力の爆裂火口!こんなに至近距離で火口が見られる山はなかなかないですよね・・・。以前来たときはガスってまったく見えなかったのでラッキーでした!

爆裂火口はしっかり見れたものの、残念ながらこの日はずっとガスってしまっていて、赤岳・横岳を眺めることは叶いませんでした(涙)

とはいえ、最終日の目標であった約15kgを担いでの歩行は無事乗り越えることができたので、そういう意味では成功といって良いでしょう!

しかし今回、約15kgに収めるために本来なら必ず持っていきたい荷物を一つ、諦めていたのです。それは・・・カメラ。今回はあくまで撮影ではなく、約15kgの荷物を背負ってクリアすることがゴールだったので、あえてカメラを持っていきませんでした。

ですが「雄大な景色を撮るために登山を始めた」ボクが、カメラ無しでテント泊をすることは考えられないので、ここからカメラ一式と同じ重さである約2kgの軽量化を考えることになるのです。その様子はまた次の記事でご紹介する予定ですのでお楽しみに!

リハビリ登山のまとめ

初めてのテント泊に向けて、3回に分けて行ったリハビリ登山の様子を簡単に紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?個人的には、どの日帰り登山でも大きな発見があり、これ無くしては本番の成功は無かったと思っています。

体力的なトレーニングはもちろんですが、新しい靴との相性、紐の結び方やクセの確認。ザックのフィット具合や背負い方。そして、持ち運ぶ水の量や行動食の不足などなど・・・何事も練習や事前の準備が結果につながることを改めて実感しました。

もし登山をこれから始めたい!テント泊にチャレンジしたい!という方の少しでも参考になれば嬉しいです。最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!

ちなみに最後の写真は、数年前に八ヶ岳を縦走した際に撮影した、本来なら硫黄岳から見えるはずの横岳・赤岳の勇姿です。こんな景色を目の当たりにできる登山は、やっぱり最高ですね〜。

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