こんにちわ!ミケ犬です。 ジメジメした梅雨シーズン真っ最中ですが・・・この時期さえ乗り切れば、これからは高い山へ行けるシーズンがやってきますね(^^)
高い山へ行こうとなると、重要になってくるのがやはり荷物の「軽量化」。なにを持って行って、なにを持っていかないのか・・・これを考えてパッキングするのもまた楽しみの一つです。
そんな荷物の取捨選択をしている中で、個人的になんとか持ち込みたい道具の一つが「テーブル」です。もちろん、人によっては「そんなのいらないぜ!」となると思うのですが、ボクはやはりテーブルがあって、そこに食器や食材を置きたいタイプなのです。
以前までは「SOTO フィールドホッパー」を持ち込んでいましたが、なんとか軽量化できないか検討している最中、ここ最近新たに “軽量テーブル” の流れで3つの新製品が登場したので、それぞれを購入、比較してみましたので是非参考にしていただければ幸いです!
新たに発売された超軽量&コンパクトテーブル
今回ご紹介する商品はこちらの3点!SOTOフィールドカイト、FIELD RECORD FR-ウルトラライトテーブル、そしてTokyoCamp エアライトテーブルです。
いずれも2024年に新発売された製品で、偶然にもコンセプトが似通った超軽量&コンパクトな登山向けテーブル。しかしどれも個性があり、メリット・デメリットも様々なので「これが自分にはピッタリだ!」というのは十人十色、人それぞれに違いが出るのもまた面白いところ。
まずは一つずつその組み立て方やサイズ感、特徴などを見ていこうと思います!
SOTO フィールドカイト (Field Kite)
まず1点目にご紹介するのは “SOTO” から新発売された「フィールドカイト(Field Kite)」
SOTOの軽量テーブルといえば “フィールドホッパー” が有名ですが、構造をシンプルにすることでより軽量化に成功。フィールドホッパーの重量395gから115gほど軽くなりフィールドカイトの本体重量は約280g!本体はアルミ製、収納ポーチは軽くて丈夫なタイベック素材を採用しています。価格は4,895円。
SOTO フィールドホッパーとの比較は、別記事でフィールドカイトのレビューとしてアップする予定なのでお楽しみに!
組み立ては非常に簡単、かつシンプル!テーブル裏にある脚部をグイッとはめ込んだら完了です。
フィールドホッパーは “広げるだけでOK” のワンタッチ式だったので、その点ではフィールドカイトは余分に一手間かかりますが、その分軽量化されていると思うと許容範囲内だと思います。
フィールドカイトに自分がよく使う登山道具を並べると、このようなサイズ感になります。簡単な湯沸かしによる調理であれば、十分なスペースですね!
本来であればOD缶にスタビライザーを付けたいところなのですが、ボクが持っているスタビライザーだとテーブルをはみ出してしまうので、今回は無しの状態で検証しています。
今回の3つの中でSOTO フィールドカイトの最大のメリットは “堅牢性と耐熱性” です!
ボクは基本、山頂ではカップ麺を食べてコーヒーを飲むくらいなので、軽量化のために「アルコールストーブ」を愛用しています。フィールドカイトのようなアルミ製の天板であれば、底が熱くなるアルコールストーブも安心して使えるので嬉しい限り!そしてアルミ天板は丈夫なので安定性もあり、軽いもの・重いもの、どれでも安定して置くことができます。
フィールドカイトのデメリットとしては、今回比較している3つの中では “最も重量が重い” ということでしょうか。
Tokyo Camp × OPTION エアライトテーブル
2点目に紹介するのは、焚き火台を代表とする様々なキャンプ道具をリリースしている “TokyoCamp” と、キャンプギアの新たな価値を創造するブランド “OPTION” がコラボしてリリースした「エアライトテーブル」
メインの素材に高品質なポリプロピレンを採用することで、金属製のテーブルでは考えられない75gという重量を実現!汚れもつきにくいのでお手入れも簡単。さらに耐熱温度は100℃~140℃あるので、熱くなった鍋やケトルも置くことができるそうです。なんと価格も1,980円とコストパフォーマンスにも優れています!
エアライトテーブルも組み立て方は非常にシンプル。テーブルを広げたら、脚部についているスナップボタンをパチパチと止めていくだけで完成します!ここには日本製の高品質スナップボタン “SUN GRIP” を採用しているので、ボタンを止めたときのクオリティや安心感もバッチリでした。
先ほどのフィールドカイトと同じギアを並べてみました!今回の3つの中では、サイズ的には一番余裕がありますね。とはいえ、OD缶のスタビライザーはギリギリはみ出しちゃう感じでした。
なお、天板は収納時のクセで若干斜めになりやすいので、組み立て時にしっかりクセを直しておくか、重めのギアを乗せて平らにするようにしましょう!
ということで2点目に紹介した、Tokyo Camp × OPTION エアライトテーブルのメリットは “重量・サイズ・コストのトータルバランス” と言えそうです!
展開時の広さも兼ね備えながらも約75gという軽量性はとてもバランスが良いですし、汚れても拭きやすく、なにより万が一のことがあっても買い替えられるコスパの高さは、どんどん使う気にさせてくれます。ただし耐熱温度(100℃~140℃)については、さすがにアルコールストーブを置くには危なそうなので、「Tokyo Camp × OPTION コンパクトストーブマット」のような耐熱シートがあるといいですね。ユニフレームから出ているバーナーシートでも代用できそう。これだとテーブルを使えるエリアも広くなるので一石二鳥!
デメリットらしいデメリットは思いつかないのですが、今回の3つのテーブルの中で強いていうなら “デザイン” でしょうか。他の製品がシルバーやグレーを基調としたデザインの中、モノトーンとはいえ素材感がバッチリ出ているので好き嫌いがわかれるかもしれません。
FIELD RECORD FR-ウルトラライトテーブル
最後にご紹介するのは、オリジナルギアの開発を行うアウトドアメーカー “FIELD RECORD” からリリースされた「FR-ウルトラライトテーブル」
ポリプロピレンを使用した超軽量テーブルで、なんと重量は約45g。1枚の板をガイラインで締めることでテーブルになる構造になっています。とはいえ耐荷重も4kgあるので、バーナーやコッヘルを置いても問題ない耐久性も兼ね備えています。価格は3,960円。
なお、テーブル本体に耐熱性はないので、写真左手の「エアロゲルポットマット」を天板に敷くことで、加熱した調理器具や熱い飲み物の入ったカップなどを置くことができるようになっています。それでもアルコールストーブや鉄板など、長時間高熱を放つ道具は置けないので気をつけましょう!
FR-ウルトラライトテーブルを組み立てる際は、このように両側にあるガイラインを少しずつ絞っていくと、自然とテーブルの形になっていきます。新品時はクセもついていないのでなかなか手こずりましたが、2回目以降はスムーズに組み立てることができました。
ただ、他の製品に比べると手間がかかるのは事実なので、ここをどう捉えるかですね・・・。
FR-ウルトラライトテーブルのサイズ感です。今回比較している3つの中では、一番コンパクトな部類に入ります。ポットとカップを並べるのもギリギリなので、その名の通り “ウルトラライト (UL)” な登山者、ランナーの方向けと言っていいのかもしれません!
最後にご紹介したFR-ウルトラライトテーブル、この最大のメリットはやはり “軽量性” 、そして個人的には “デザイン” ではダントツです!
対荷重4kgを確保しながらも、今回の3つの製品では最軽量の約45gを実現。畳んだときには薄い1枚の板のようになるので、ザックの隙間にも入れやすいと思います。またデザインも非常にカッコよくて、使う人のテンションを上げてくれるそんな美しさがあります。
デメリットといえば “耐熱性がない” ことと “スペースの狭さ” だと思うのですが、これに関しては先ほど紹介したエアライトテーブルと同様に、耐熱シートで解決できると思っています。むしろ、どの製品を使っても耐熱シートがあると作業スペースも使い勝手も大幅に向上するので、この組み合わせは必携です!しかも「Tokyo Camp × OPTION コンパクトストーブマット」とは色合いも似ているので、相性バッチリ。
超軽量テーブル3点を比較してみる。
では最後に、3つの超軽量テーブルのサイズ感、そして耐熱シートと組み合わせた場合の実質的な重量を比較していきましょう!
まず各テーブルを並べてみた場合の様子が上の写真です。フィールドカイトとエアライトテーブルの奥行きはほぼ一緒ですが、横幅ではエアライトテーブルの方に余裕があります!そして中でも目立つのはFR-ウルトラライトテーブルのコンパクトさ。”狭い” という言い方もできるかもしれませんが、やはりこのテーブルは “ウルトラライトを目指す人向け” と考えるべきですね。
SOTO フィールドカイトの実測値は約294g。フィールドホッパーの実測値が406gだったことを考えると、かなり軽量化されているのが分かります!せっかく耐熱性もあるフィールドカイトを持ち込むのであれば、これ一つでなんとかスペースをうまく使いたいところですね。
Tokyo Camp × OPTION エアライトテーブルとコンパクトストーブマットを合わせた実測値は約127g。今回紹介した中では一番スペースも広く、そしてコスパに優れた組み合わせです。それでいてフィールドカイトの半分以下の重量ですからね・・・すごい。
FR-ウルトラライトテーブルの実測値は約102g。惜しい!100gは切れなかったか・・・とはいえ、最軽量。「日々、少しでも軽量化できないか奮闘している」ようなUL登山やトレイルランナーの方には、是非この組み合わせをオススメします!
超軽量&コンパクトテーブル まとめ
今回は超軽量、そしてコンパクトな登山向けテーブルを比較・紹介してみましたが、いかがでしたでしょうか?
狙ったんじゃないかと思うくらい、本当に同じタイミングで発売された3つの軽量テーブルですが、どれも特徴があって面白いですよね(^^)
もし「万人にオススメできる」という点で考えるなら、ボクとしては “Tokyo Camp × OPTION エアライトテーブル” を強くオススメしたいなと思います。使い勝手の良さ、組み立てやすさ、そして買い直しやすさといったトータル面で非常にバランスが良いです。そこへコンパクトストーブマットが組み合わされば、もう怖いものナシですね!
ただ、個人的に山へ連れていくなら・・・やはり見た目でテンションの上がる “FR-ウルトラライトテーブル” かな。耐熱シートは必須になりますが、スタイリッシュなデザイン、ガイラインを使ったギア感が個人的にたまらんです(笑)
“SOTO フィールドカイト” は、日帰り登山や徒歩キャンプに使おうかな〜。
ということで、今回の比較はここまで。これから登山を始めようと思っている方や、軽量・コンパクトなテーブルを探している人の参考になれば嬉しいです!最後までお読みいただき、ありがとうございました!