こんにちわ!ミケ犬です。
秋冬はキャンプ、春夏は登山を楽しんでいるボクですが、「登山って、何が楽しいの?」と聞かれることが、たまにあります。
重い荷物を背負って、何時間もかけて登って、下りてくる。文字にすると、たしかに何が楽しいのか分かりませんよね(^^;) 実はボクも、最初から登山が好きだったわけではありませんでした。きっかけは趣味の「写真」だったんです。でも何度か山に登るうちに、目的が少しずつ変わっていくことを実感し始めました。今は写真を撮ることよりも、山にいる時間そのものが目的になっているのです。
この記事では、ボクが登山にハマった理由と、山でしか得られない5つの魅力について書いていこうと思います。「ちょっと興味はあるけど、最初の一歩が踏み出せない」という方の背中を押せるキッカケになれば嬉しいです!
きっかけは「写真」

ボクが山に登り始めた理由は「写真」でした。
当時、少しずつSNSが流行り始めて、アプリを通して見かける絶景の写真——朝焼けに染まる稜線、雲海の上に浮かぶ山頂、満天の星空や天の川。ああいう景色を自分でも撮ってみたい!そんな「好奇心」が自分の背中を押してくれました。
だから最初のうちは、完全に「良い写真を撮るための登山」だったんです。どこで何が撮れるか、何時に着けば条件が揃うか、機材は何を持っていくか・・・山は被写体を撮るための場所でしかありませんでした。
とくに記憶に残っているのは、初めて小屋泊をした「燕岳」。天の川や星空を撮りたかったので、わざわざ新月の日を選び、大型の重たい三脚やレンズヒーターを詰め込んで登りました。今思えば、よくあの重量で登ったなぁと自分を褒めたくなります(笑)
そしてガチガチな防寒着で夜中に外へ出て、寒さに耐えながら長時間露光の撮影や、タイムラプス撮影に挑戦。満足できる結果を得られたときの達成感は、今でも強く記憶に残っています。
少しずつ、目的が変わっていった

ところが何度か山に登るうちに、少しずつ気持ちが変わってきたんです。写真を撮ることよりも、山に登っていること自体が楽しくなってきたのです。「撮れる写真」を考えて登るのではなく、「どんな景色と出会えるのか」を考えて登山することが増えていました。この二つ、似ているようで違うんですよね。
求めていたのは「非日常」だったのかもしれない
なぜ目的が変わっていったのか。自分なりに考えてみると、歳を重ねたことや仕事の内容が関係しているのでは?と思っています。
40代になって仕事の責任も増えました。考えることが多くなって、頭の中がずっと動いている感じ。そういう毎日を過ごしていると、デジタルやテクノロジーではない、自然のチカラで作られた山の上で、目の前の景色だけを見ている時間がたまらなく尊く感じるのです。
つきなみな表現にはなってしまいますが、やはり「現実逃避」なのかもしれません。ネガティブに聞こえてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、ボクはそれでいいと思っています。日常から切り離されるこの時間が月に一度あるかないかで、心の余裕がまったく違うんですよね。
そしてもうひとつが「達成感」。自分でプランニングして準備、そしてその自分の足で登りきって、そこでしか見られない景色を見る。この「自分のチカラで登りきった」という感覚は、日常ではなかなか手に入りません。
非日常、絶景、そして達成感。この3つが、今のボクが山に登る理由です。
山でしか得られない5つの魅力
ここからは、実際に登ってみて「これは登山じゃないと味わえないな」と感じた魅力を紹介していきます!
登山の魅力というと、頂上の景色を思い浮かべる方も多いと思います。つらい思いをして登った先に、ご褒美が待っている——もちろんそれも重要なのですが、実は「登る前」から、もう楽しいんです。
ここでは時間の流れに沿って、登山の魅力を順番に紹介しますね。

① 登る前から楽しい|自分による自分のための作戦会議
意外に思われるかもしれませんが、この「計画・準備」の段階から登山の楽しみがスタートしています。
どのルートで登るか。コースタイムは何時間で、何時に出発すれば安全な山行になるのか。天気はどうか。水は何リットル持つか、どの荷物を優先してどの荷物を諦めるのか——。自分が目指したい場所、そこでどう過ごすことが目的なのかを考えながら、あれこれ考える時間がたまらなく楽しいんです。
「自分の責任」「自分の裁量」で物事を考え、成功に向けて「自分らしいアプローチ」を試行錯誤できるこのプロセスが、まるで「自分でビジネスを考えている」ような感覚に似ているから楽しい、やりがいを感じるんじゃないかと思っています。
そしてビジネスと同じように、登山の計画も一度で完璧にはなりません。水が足りなかった、防寒着が余分だった、思ったよりペースが上げられなかった・・・などなど。山から帰ってくるたびに反省点が見つかって、それを次の計画に活かしていく。この繰り返し。
こうやって限られた荷物で、自分の足だけを頼りに山を越えていく。このちょっとしたサバイバル感覚、ゲームを攻略していくような面白さが登山にはあるんです!

② 登っている間も楽しい|自分自身に集中できる
そして「登っている最中」もサバイバル感覚、ゲーム攻略のような楽しみは続きます。なぜなら登山の成功に向けて自分自身に集中する必要があり、そのおかげで他の不要なことを忘れられるからです。これは今のボクにとって、スゴく大きな魅力のひとつかもしれません。
山道を登っていると、考えることがどんどんシンプルになっていきます。息が上がりすぎないようにペースを抑えて、次にどこへ足を置くかを見て、休憩するタイミングも見据えながら、一歩ずつ進む。それだけに集中しているうちに、頭の中から仕事のことがスッと消えていくんです。
普段のボクは、休みの日でもつい仕事のことを考えてしまいます。でも山を歩いている間だけは、余計なことを考えなくて済む。気づけば何時間も、成功に向けてただ歩くことに没頭しています。そして最後まで歩き切ったとき、身体は疲れているのに頭はすっきりしている。この感覚は、ほかではなかなか味わえないんですよね!

③ 写真では伝わりきらない、山の景色と空気
そしてもちろん、最大の魅力は山の上で出会う景色と空気です。
樹林帯をひたすら登って、視界がひらけた瞬間に目の前に山脈がバーッと広がる。写真では何度も見ていた景色のはずなのに、自分の目で見ると圧倒されて言葉を失ってしまう——。昨年登った双六岳から見た槍ヶ岳、穂高連峰。いわゆる「天空の滑走路」は、それが特に分かりやすい山でした。
実際にそこに立ってみないと分からない山々の大きさや空気の冷たさ。時折強く吹く風や草木の匂い。双六岳の稜線は思いのほか広く、そして風が強い場所でした。そんな環境の中で見る景色だからこそ、本当にそこに存在する槍ヶ岳に深く想いを馳せることができました。
そして夜。標高が高いぶん空気が澄んでいて、街の明かりも届かない。テントから頭を出して見上げた星空は、写真で見るのとはまったく違います。「星が降ってくる」という表現、大げさだと思っていたんですが、実際に見ると本当にそう感じるんですよね。
運が良ければ、雷鳥やオコジョ、高山植物といった動植物に出会えます。狙って会えるものでもないので、出会えた日は「今日はラッキーだったな」と嬉しくなります。

④ 山で食べるごはんは、なぜか美味しい
これは本当に不思議なんですが、山で食べるものは何でも美味しく感じます!
カップラーメンでも、コンビニのおにぎりでも。疲れているからなのか、空気が違うからなのか、景色のせいなのか。同じものを家で食べても絶対にこの味にはなりません。ボクはあまり食事にこだわりがないので、簡単なご飯とおつまみ、そして美味しいお酒があれば大満足。あとはひたすら景色を眺めています。
逆にこの「山での食事」を登山の最優先事項にしている友人がいるのですが、彼が山に持ち込む料理のこだわりは別次元。今日はグループキャンプですか?というレベルのお肉や野菜を、標高3,000m近くある山頂まで持ち込んでしまうのでいつも脱帽しています(笑) 一度、肉の塊をフライパンで焼き始めた時はビックリしましたが、これは本当に美味しかったです。

⑤ 山小屋や道中で生まれる、人とのつながり
これは小屋泊はもちろん、テント泊でも感じる魅力の一つ。同じ目的地に向けて歩いていると、道中で声を掛け合ったり、ベンチで隣に居合わせた方と自然に「つながり」が生まれます。
どこから来たのか、明日はどこへ行くのか、あの道はどうだったか。街だと絶対に起こらないような会話が、気づいたら当たり前のように始まっている。「同じ山を目指して登っている」という共通点が、仲間意識のようなものを生んでいるのかもしれませんね。
今年、槍ヶ岳に2泊3日で登った時には、3日間同じように行動をしている方も多くなるので、小屋でのんびり話してみたり、夕食で同じテーブルに座ってみたりと、帰りのバスまで不思議なつながりが自然と生まれていたのが印象的でした。北アルプス奥部についてアドバイスをくれたベテランの方、夕食で初めての槍ヶ岳について盛り上がったお兄さん、帰りのバスで声をかけた中学生の子。みなさんとの出会いに改めて感謝!
こんな風に、ソロで登っていても、山ではひとりぼっちにならないんです。面白いですよね(^^)
最初の1歩は、どこから踏み出す?

では実際に登山を始めるとしたら、どこから始めるべきなのか?ボクのおすすめはこの順番。
| ステップ | 内容 | |
|---|---|---|
| ① 近くの低山を日帰りで | 歩行3〜4時間くらいのコース | まずは「歩けるかどうか」を確かめる |
| ② 少し長い日帰りへ | 歩行5〜6時間のコース | 行動食や水の量の感覚をつかむ |
| ③ 山小屋泊にチャレンジ | 1泊2日 | テント泊より装備が少なく、ハードルが低い |
まずは「自分は登山をどう感じるか?」を知るためにも、短時間で歩ける日帰り登山からはじめましょう!低山であっても、自然の中を歩くことに少しでも喜びや癒しを感じたのであれば、次のステップに行く準備は完了です。
そして山での初めての宿泊は、山小屋泊からチャレンジしてみましょう。山小屋泊なら、寝袋もテントもマットも必要ありません。必要な装備がグッと少なくなるので、最初の宿泊登山にはピッタリなんです。
そのほか、登山に必要な細かい道具選び、そして山選びやその心得などは、次回以降の記事で取り上げる予定ですので楽しみにしていてくださいね!
最初に揃えるなら、靴とザックから
装備のなかでも最優先、かつ大きな買い物になりやすいのが登山靴とザックです。この2つは身体に直接触れるものなので、合っていないと本当につらい思いをします。どちらも「サイズ表記だけで選ぶと失敗する」という共通点から、すでに別記事で詳しく書いていますので、是非参考にしてみてください↓
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まとめ|きっかけは、なんでもいい。

登山をするためのきっかけなんて、本当になんでもいいと思うんです。写真でも、絶景でも、山ごはんでも、友達に誘われたからでも。
ボクの場合はたまたま「写真」でしたが、改めて考えてみると、今も登り続けている理由はまったく別のところにあるように思えます。始めてみないと分からないことって、意外と多いものですね。
ということで、今回の記事「登山は何が楽しいの?|写真だけだったボクが気づいた、山でしか得られないと思う5つの魅力」はいかがでしたでしょうか?この記事が、皆さんの最初の1歩を押すきっかけになれば嬉しいです!
そしてこの「ミケ犬の登山部」では、これから装備のこと、山選びのこと、山小屋泊のことなども書いていく予定です。よかったらまた読みに来てくださいね(^^)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。また次回の記事でお会いしましょう!