登山・アウトドアのカメラはもうコレひとつでOK!? – iPhone 17 Pro カメラ性能&画質レビュー

こんにちわ!ミケ犬です。過ごしやすい気温になり、いよいよ行楽シーズンがやってきましたね!

秋といえば低山を中心とした紅葉を楽しみながらの登山や、焚き火を囲みながら鍋をつつくキャンプなど、アウトドアの楽しみ方も様々ですよね。そんな素敵なアウトドアの思い出を記録するのに必要不可欠なのは、やはり“カメラ”

今回は先月Appleから新発売となった “iPhone 17 Pro” のカメラ性能、その進化に着目して「登山・アウトドアにiPhone 17 Proのカメラ性能は十分なのか!?」という視点でレビュー、紹介していきます!

iPhone 17 Pro のカメラスペック

ではまず最初に、iPhone 17 Proのカメラスペック、その進化ポイントについておさらいしておきましょう!細かい部分は省いてしまいますが、なにより大きな進化は “望遠レンズのセンサーが4,800万画素になった” ことです。 

iPhoneはしばらく1,200万画素センサーを基本としてきたのですが、iPhone 14 Proで初めて標準レンズに4,800万画素のセンサーを搭載。そしてiPhone 16 Proでは広角レンズも4,800万画素化。そして遂に今年のiPhone 17 Proで望遠レンズも4,800万画素になり、3つのレンズすべての進化を完了させたカタチとなったのです。

登山のようなアウトドアでは「景色を広く撮るための広角側が重要」と思われがちですが、登山では遠くの山、遠くの景色を引きつけるような撮影もよく行うので、広角レンズはそこそこに実は望遠レンズの方が重要だと思うのがミケ犬的な考えです。だからこそ、ボクにとっては「待ちに待ったアップデート!」だったんですよね(^^)

今回の比較・検証に向けて、iPhone 17 Proのカメラ性能を最大限引き出すために “ProRAWと解像度コントロールの有効化” をしておきます。

標準設定である1,200万画素というのは、画質・容量・ノイズ・連写などを加味すると実が非常にバランスが良い解像度。ミラーレス一眼のなかでも人気のSONY αシリーズにおいても “α7S III” という1,200万画素モデルをわざわざ用意するくらい、しっかりニーズのある解像度なんです。SNSはもちろん、A3程度の印刷にも対応できますし、4Kビデオが800万画素であることを考えればテレビで見るにも必要十分な解像度。ですので、トリミング(切り出し)を常用するといった理由がない場合は、標準設定の1,200万画素でも十分画質が維持できますので安心してください!

そして今回の比較・検証においてはボクが普段から登山・アウトドアの撮影で愛用しているミラーレス一眼のLUMIX S5M2を使用しました!レンズはSIGMAから新発売となったズームレンズ 20-200mm F3.5-6.3 DG | Contemporary。このレンズはフルサイズ用高倍率ズームレンズとしては世界で初めて広角端20mmと10倍ズームの両立を実現した神レンズと名高い製品で、こちらの詳細な性能や比較・検証については別記事でまた紹介する予定です!

今回はこのトータル約1.7kgのカメラ一式と比較することで、果たしてiPhone 17 Proはアウトドア用途、とくに登山において十分なカメラ性能なのか?を考えていきます!なお、iPhone 17 Proで4,800万画素をそのまま記録できるのは「0.5倍/1倍//4倍」で撮影した場合となるので、ここからは各焦点距離の画質を比較・解説していきますよ〜。

景色を広く撮れる広角レンズ。

  • iPhone 17 Pro 広角レンズ(換算14mm)

広大な風景を撮るなら、やはり広角レンズの出番!ということで、この写真では乗鞍岳は肩ノ小屋に向かう道中と剣ヶ峰方面が写るよう撮影してみました。

iPhone 16 Proから4,800万画素にアップデートされた広角レンズは、フルサイズ換算でいうと14mm相当の焦点距離となるため、S5M2に装着しているSIGMAズームレンズの広角端20mmよりも広めの画角になっています。ちなみにiPhoneの広角レンズはマクロも撮れるので小さい花や昆虫の撮影も可能。そういう点でも、iPhone 17 Proをアウトドア向けに使うというのは現実味のある話なんですよね(^^)

  • 17 Pro vs. S5M2 広角全体

Lightroomで横に並べてみての比較です。左がiPhone 17 Pro、そして右がLUMIX S5M2。全体的に見てみるとどちらもとても綺麗に写っているのが分かります。逆光にも関わらず、どちらのカメラも上手に色を出してくれているのは天晴れ!

ただ拡大してみると、どうしても解像度・きめの細やかさではやはりミラーレス一眼であるS5M2が一枚上手と言えそうです。とはいえ、中心あたりの解像度はそこまで悪くなく、どちらかというと外側・周辺領域の写りが苦手な様子。こればっかりはセンサーや処理というより、レンズの性能になってしまうのかもしれませんね〜。

バランスの良い24mm相当。

  • iPhone 17 Pro 標準レンズ(換算24mm)

次に確認していくのは、iPhoneの中でも一番最初に4,800万画素にアップデートされた標準レンズ。標準とは言ってもフルサイズ換算で24mmに相当する焦点距離なので、カメラの世界では広角レンズの仲間にあたります。

様々なメーカーのズームレンズでも広角端の基準としてよく使われるほど、この24mmという画角は非常に使い勝手が良く、登山の世界でも「広角は24mmからがベスト」と言われることが多々あります。狭すぎず、広すぎず、自然な画角で撮りやすい焦点距離といえそうですね。

今回は剣ヶ峰に登る途中を振り返り、肩ノ小屋を入れつつ遠くに見える焼岳・槍ヶ岳を望む景色を撮影してみました(^^)

  • 17 Pro vs. S5M2 標準全体

先ほどと同じように左にiPhone 17 Pro、そして右にS5M2の写真を並べてみました。いかがでしょうか?やはり一番よく使うレンズであるが故でしょうか、非常に写りが良くミラーレスと比較しても遜色ない色味・表現力、そして解像度だと感じます。

驚くことに拡大してみてもiPhone 17 Proの解像度は非常に高く、ミラーレス一眼とほぼ互角。メインカメラであることからも恐らくレンズスペックも一番高く設計されており、これならまったく不足なく景色の撮影ができそうです!ナイトモードで天の川ですら撮影できるメインレンズですからね〜、これは侮れない。

今回の大一番、望遠レンズ。

  • iPhone 17 Pro 望遠レンズ(換算100mm)

最後に今回のメインディッシュ、望遠レンズを比較・検証していきます!こちらも先ほどの場所から同じように焼岳・槍ヶ岳を撮影してみました。登山ではこのように山を引き寄せ、迫力のある写真を撮る機会も多いですし、野鳥といった動物を撮影する機会もあることから、個人的には広角レンズよりも望遠レンズの性能が重要と考えています。

iPhoneでも望遠100mmが4,800万画素で撮れるようになったのいうのは、やはり素晴らしい進化ですね!1,200万画素なら8倍、つまり200mm相当で撮れるんだから凄い世界になったものだ・・・。

  • 17 Pro vs. S5M2 望遠全体

ここでも同じく左にiPhone 17 Pro、そして右にS5M2で比較。標準レンズほどではないとしても、望遠レンズの画質もかなり健闘しているのが分かります。

こういった遠景の撮影ともなると、”絞り”をコントロールできる分、解像度・きめ細やかさにおいてやはりミラーレス一眼に分がありますが、ここまで拡大することは日常では少ないでしょうから必要十分な画質と言えそうですね!

  • iPhone 17 Pro 標準レンズ(換算24mm)

最後に改めてiPhone 17 Proの4倍ズームレンズ、換算100mmがどのくらいの倍率なのかも比較しておきましょう!ご覧の通り、換算24mmの標準レンズからグッと寄ることができます。

今回の参考写真だとあまり実践できていませんが、もっと山々に囲まれた場所であれば前景も入れつつ圧縮効果を狙った撮影も可能だったはず。登山者と奥に見える山、なんていう構図も試してみたいですね!

ちなみにこの換算100mmというのはポートレート撮影でも良く使われる焦点距離なので、今回のような景色以外でも活躍できるレンズです。

iPhone 17 Pro はアウトドアに最適?まとめ。

ということで、今回はついに望遠レンズも4,800万画素にアップデートされたことで「アウトドアにiPhone 17 Proのカメラ性能は十分なのか!?」という視点でレビュー・比較を行ってきましたが、いかがでしたでしょうか?

全体的な感想をまとめてみると、24mm相当の標準レンズはミラーレス一眼と遜色ない性能で文句なし。今回の目玉だった望遠レンズも大健闘していました。3つのレンズの中でも広角レンズは一番性能差を感じ、もう少し頑張って欲しいかな?とも思いましたが、先ほども書いた通りセンサーというよりレンズの性能によるものが大きい気がします。

望遠側がもっと必要な野鳥の撮影や、広角レンズで星空を撮るような撮影であればまだまだミラーレスに軍配が上がると言えそうですが、そういった部分にこだわらなければ、正直iPhoneだけでほとんどの撮影をまかなえるレベルまできたと言って過言ではないでしょう!なによりカメラをiPhoneに一本化することで、2kg近く荷物を軽量化できると思うと、登山の世界でその効果は大きいですよね。

いよいよ登山のようなアクティビティでも「iPhoneひとつで十分!」と言えるレベルまできた!そんなレビュー・比較をさせていただきました。少しでも誰かの助けになったのなら幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。