Beatsより先日発売された、ワイヤレスノイズキャンセリングイヤフォン「Beats Studio Buds」を早速手に入れました。
とくにワイヤレスノイズキャンセリングイヤフォンの長である、Apple「AirPods Pro」と悩んでいる方も多いはず。そんな方のチカラになればと思い、AirPods Proとの比較に重点を置いたレビュー記事を作ってみましたので参考になれば嬉しいです!
Beats Studio Buds 概要
「Beats」というブランド、今ではだいぶ多くの方が耳にするようになったのではないでしょうか。以前は「なにそれ?」みたいなことも多かったと思いますが、AppleがBeatsブランドを買収し傘下に収めたことで、国内での取り扱いが増えて一躍有名になったような気がします。
そんなBeatsが小型で完全独立式、かつノイズキャンセリング機能を備えたイヤフォンを発売するのはこの製品が初めてです。スポーツ向けのワイヤレスイヤフォンなどが発売されたことはありましたが、今回のBeats Studio Budsは完全なAirPods Pro対抗馬って感じです。
Beats Studio Budsの値段は税込17,800円。AirPods Proが税込30,580円ですから、約半額というコストパフォーマンス!
この半額という高いコスパの理由は様々あると思うのですが、その大きな一つの理由がApple製の “H1チップ” の有無だと思っています。この後に紹介するAirPods Proとの大きな違いは、このH1チップによるものが多いので是非覚えておいてください。
ただ、AppleデバイスとAndroidデバイスの両方に対応しているという点では、AirPods Proと違い、Androidユーザーも楽しめる製品となっています。AirPods ProもAndroidデバイスにペアリングすることもできますが、ほとんどの機能が制限されてしまうので、正式に対応しているとはいえないんですよね・・・。
では、細かい仕様などはAppleのウェブサイトを見ていただくとして、AirPods Proとの比較をしていきながらレビューに入っていきたいと思います!
外観や付属品をチェック
こちらが開封した状態です。本体とマニュアル、追加のイヤーチップと充電ケーブルなどが入っていました。
Fast Fuel機能により5分の急速充電で1時間再生が可能。充電はUSB-Cケーブルとなっています。AirPods ProがLightningケーブルでの充電ですから、そういう点ではBeats Studio Budsの方が汎用性が高いですね!ただ、AirPods Proにあるような「ワイヤレス充電機能」は備わっていません。ここはマイナスポイント、になるかな?
マニュアルも付属していましたが、その裏側に書いてある図だけで十分な感じです!そのくらい、使い方はシンプル。他社製のワイヤレスイヤフォンと基本的な操作は変わりませんね。
設定してみる
早速、iPhoneとペアリングしてみました!方法についてはAirPods Proと全く一緒です。iPhone本体の近くでBeats Studio Budsのケースを開けるだけ。毎回思いますが、これは本当に楽ちんですねぇ。
さて、ここで一つAirPods Proと大きな違いがでます。AirPodsシリーズのように、ペアリングを行うことでApple IDとの紐付けがされるような機能はありません。AirPodsシリーズでは、一つのデバイスでペアリングを行うと、同じApple IDでサインインされているデバイスすべてで使用できるようになります。また、そのデバイス間の切り替えもスムーズで、一切Bluetoothの設定などを開かなくてもシームレスに切り替えができます。Beats Studio Budsでは、そういった機能は搭載されていません。
複数のデバイス持ちには、と〜っても便利なんですよね、この切り替え機能。MacやiPadで動画を見たいとき、パパッと切り替えられますから。ただ、そうでなければそこまで気にする必要のない機能差かもしれません。
AirPods Proとしっかり比較
さて、ここからはしっかりと比較してみたかったので、こんな感じでAirPods Proと並べてみました。(AirPods Proのケース外すの面倒だったので、そのままでごめんなさい)
ケースの状態では、ほぼ同じサイズ感です。若干、Beats Studio Budsの方が横幅があります。
次にイヤフォン本体です。チップを搭載するスペースなどが省略されているからでしょうか?Beats Studio Budsは、AirPods Proよりも小型な印象ですね。耳につけた時も、重心の関係かBeats Studio Budsの方が軽い気がしました。
細かい話ではありますが、AirPods Proにあるような「音漏れを検知して最適なイヤーチップサイズを確認する機能」については、Beats Studio Budsは非搭載です。
個人的に苦手だったのが、Beats Studio Budsのボタンの押し方です。AirPods Proはマイクに当たる部分を指で挟むのですが、Beats Studio Budsの場合は、写真にあるロゴの部分を押し込む仕組みになっています。これが案外、押しづらい。押すたびに耳の中にイヤフォンが食い込むのが結構気になってしまいました・・・。
肝心な音質について
ではここから、実際に装着して聞いてみた感想にいきましょう!
Beats Studio Budsには、ノイズキャンセリング機能が備わっていますので、上の写真のように有効化、または無効、さらに外部音取り込みモードに切り替えることが可能です。まずこの性能について触れると、やはりここはH1チップを内蔵しているAirPods Proの方が優れていると感じました。ノイズキャンセリングの性能、そしてさらに外部音取り込みの自然さ、どちらもAirPods Proに軍配が上がります。こういったところでしっかり差別化がされていますね。
そして音の性格については、ザ・Beatsって感じの低音に元気がある音質です。やはりその歴史を考えると、HipHopなどが楽しめる方向性にチューニングされているのも頷けます。オールマイティな音質を好む方であれば、AirPods Proの方が自然に聞こえるかもしれません。
実際に使うことで明確になったことですが、Beats Studio Budsは「空間オーディオ」のサポートはされていないことが判明しました。上の写真は比較用に撮影したAirPods Proをペアリングした時の画面です。ホームページなどに記載がないので、どうなのかな〜とは思っていたのですが・・・まぁH1チップを搭載していないので、当然といえば当然のことかもしれません。
ここ最近スタートした、空間オーディオを活用したApple Musicの音源などを楽しみたい方は注意が必要です。
どちらが買いか?
では最後にまとめとして、どちらの製品がどんな方にオススメか個人的な結論を書いてしまいましょう!
2. ホワイト色だけじゃなく、ブラック色やレッド色も検討したい(Beats Studio Budsは全3色)
3. Apple製品とAndroid製品の両方を使っている