昨今のキャンプ界では、ガレージブランドから斬新なアイデアや精巧な技術を駆使された様々なプロダクトが誕生しています。
中でも、今回紹介するZEROPOD38はその火付け役となったと言っても過言ではないでしょう。僕もこのZEROPOD38と、a38grate(テーブル)から感じ取ることのできる職人魂に撃ち抜かれ、ガレージブランドにゾッコンとなっている一人です(笑)
そんなZEROPOD38のオプション品として、先日ASINOHOOK(アシノフック)と呼ばれるパーツが登場し、入手できましたのでレビューと使い方をご紹介していきます!
2022年に発売された38exploreの新型LEDランタン「38灯(MIYABI)」のレビュー記事もアップしていますので、是非こちらもあわせてご覧ください。
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ZEROPOD38とは?
ZEROPOD38とは、ブランド “38explore” “Kurihara Takumi” “Deki Tech” が共同で開発した手のひらサイズの三脚兼ランタンスタンドです。
まさに日本の職人技が詰め込まれたその精巧さとクオリティの高さがキャンパーの中で話題となり、今でも入手困難を極めている人気商品です。
なにが凄いの?
まずはこのサイズ感を見てみてください!
キャンパーに大人気の小型LEDランタン「GOAL ZERO(ゴールゼロ)」と「NATURA(ナトゥーラ)」と並べてみました。ZEROPOD38がいかに小さいか、お分かりになりますね?
テーブル上で使うランタンスタンドとなれば、小型とはいえ収納袋にいれて持ち運ぶようなサイズになるのが普通ですが、このZEROPOD38はまさに手のひらサイズ!
そして、このサイズ比較に引き合いに出したGOAL ZERO(ゴールゼロ)のLEDランタンと組み合わせて使うミニマルかつオシャレな姿が、多くのキャンパーの心を掴んだのです。
写真の「NATURA (ナトゥーラ) LED SUPER FLASH LIGHT」と、「GOAL ZERO(ゴールゼロ) LIGHTHOUSE micro FLASH」が気になる方は、是非過去の記事をご覧ください。
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では、実際どのように使っていくのかお見せしましょう!
ZEROPOD38の使い方
まず基本構造として、ZEROPOD38は本体の中に3本のシャフト、そしてランタンなどを接続するための変換ネジが収納されています。このギミックが凄いですよね…。
この3本のシャフトを、本体のネジ穴に付けるのですが、その付け方を変えることで三脚 or ランタンスタンドにトランスフォーム(わざとらしい)することができるのです!
三脚モード
3本のシャフトを、本体外周についているネジ穴に付けた場合の使い方です。いわゆる三脚モードになりますので、軽量な小型カメラやスマホを取り付けたり、地面など平らな場所に小型LEDランタンを設置することができます。
代表的な使い方であるGOAL ZERO(ゴールゼロ)を付けてみました!んー。カッコいい。
この三脚モードは、置く場所にあまり困らないというメリットの反面、ランタンスタンドとして使うとどうしてもランタンの位置が低くなってしまうというデメリットがあります。
クランプモード
恐らくほとんどの方が使うであろう、クランプモードです!テーブルを挟んで固定するので、3本のシャフトは本体真ん中のネジ穴を使い、好みの高さに合わせることができるようになります。
クランプ部は最大で約4cmほど開きますので、まず挟めないテーブルは無いかと。
今回はせっかくなのでSOTOのランタン「Hinoto」を付けてみました!いやぁ、カッコいい。室内なので火をつけられないのが残念。
しかし、ひとつ注意点が…
はい。お気づきの人もいるかもしれませんが、ZEROPOD38にランタンをつける場合…
ランタン側にネジ穴が開いている必要があります!
最初のサイズ比較でも感じた方がいらっしゃるかと思いますが、このZEROPOD38、恐らくGOAL ZERO(ゴールゼロ)ありきでデザインされているんですね。サイズ感もそうですが、シルエットもそっくりじゃありませんか?さらにGOAL ZERO(ゴールゼロ)の場合、本体以外にinavanceさんから発売されている “ゼロキャップ” のようなアクセサリーが必要になります。
そして驚くことに、SOTO Hinotoの場合はそれを見越したかのように、底面にネジ穴が切ってあるんですよね〜。さすがSOTO。抜け目ない。
と、いうことで、ネジ穴がついているランタンでないとZEROPOD38は使えない・・・
というのはもう過去の話!!!
ネジ穴問題を解決してくれる素晴らしい製品が発売になったのです。ご紹介しましょう。
ASINOHOOK(アシノフック)の登場
こんな製品を心の底から待っていました・・・!!!これが、ASINOHOOK(アシノフック)です。
ZEROPOD38の開発中にすでに構想としてあったとのことですが、きっとクオリティや構造にこだわり抜いたのでしょう・・・ついに2021年にリリースとなりました。ZEROPOD38のシャフトと同形状、外寸もZEROPOD38の脚と同寸とのこと。
さて、早速使ってみましょう!
まず最初に、写真左手にあたるASINOHOOK(アシノフック)根本部分が回せるようになっていますので、ここを緩めてフック部分のロックを解除します。この回転部分は、フックの方向を固定する際にも使いますので覚えておきましょう。使う前に覚えておきたいポイントですね。
ZEROPOD38は、三脚モードだと重心が崩れて危ないので、ASINOHOOK(アシノフック)使用時にはクランプモードにしましょう!そしてシャフトは外周にあるネジ穴を使い、角度をつけるのがオススメです。
いかがですか!?あえてネジ穴のないNATURA(ナトゥーラ)をぶら下げてみましたが、見事なフックです。(なにそれ)
ASINOHOOK(アシノフック)さえあれば、ネジ穴のないランタンも吊るせますし、ランタンに限らず活用の幅が広がりそうですね!ただ、耐荷重は200gまでとのことですので、あまり重たいものは吊らないように気をつけましょう。
なお、ASINOHOOK(アシノフック)根本部分を回転させネジを締めることで、フックの方向を固定できるようになっています。よく考えられた構造ですね・・・脱帽です。
ZEROPOD38と合体
途中、「ZEROPOD38のシャフトと同形状、外寸もZEROPOD38の脚と同寸」と書きました。
そうです!なんとASINOHOOK(アシノフック)は、ZEROPOD38本体に収納が可能です!シャフトを1本減らすことにはなりますが、ASINOHOOK(アシノフック)は三脚モードの足にもなりますので使い勝手は変わりません。
余談ですが、このZEROPO38本体のロゴ側にある穴にシャフトを挿入する際、その精度の高さを目の当たりにしました。ZEROPOD38を逆さにして、重力に任せてシャフトを落とし込んでみてください・・・ストン!と落ちるかと思いきや、スススーっとゆっくり入っていくではありませんか。決して引っかかっているわけではなく、空気の抵抗のみでシャフトがゆっくり入っていきます。つまり、筒状の空間とシャフトの隙間が限りなく少なく、精度が高いからこそ起こる現象です。
いつもキャンプ用品を買いに行くショップの店長さんと、それを見てめちゃくちゃ盛り上がりました(笑)
まとめ
いかがでしたか?
ただでさえ完成度の高いZEROPOD38が、ASINOHOOK(アシノフック)の登場によりほぼ完璧に近い存在になったように思えました。
これ一つで三脚とランタンスタンドを兼ねられるという使い勝手はもちろんですが、工業製品としての質の高さ、持っている喜びも味わえる逸品です!これからずっとキャンプを共にする一生モノになりそう。
悩んだり迷っている方の参考になれば幸いです!ではまた!